■ 【しあわせの手紙】 「洋平と赤田先生」
中学校の時、もともと不良っぽい問題児だった洋平って奴がいた。 そんなに怖がられるような奴ではなかったし暴力騒ぎはおこさなかったが、 洋平の大学生の兄がバイク事故で亡くなった。 洋平は荒れて、学校に来ない日が続き、ようやく出席しても特に先生に対する 暴言、暴力を振るった。 更には同級生にまでささいな事で一方的に喧嘩をふっかけた。 担任の赤田先生はそれでも洋平にストレートにぶつかっていた。 洋平は赤田先生に平気で暴力をふるうまで荒れて、手が付けられない、そんな状態でした。 しだいに生徒の親やPTAで問題視され学校側も対策を考え出したみたいでした。 ある日、洋平はいつも通り赤田先生に注意を受け、暴言で返し、再度注意を受けると 赤田先生に蹴りを入れました。 「いちいちうるせぇんだよ!死ねよ!」 洋平は赤田先生にそう言いました。 すると、一度も手を上げなかった赤田先生が洋平を思い切り殴りました。 大変な事になる!クラス全員がそう思ったと思います。 でも、洋平は目を真っ赤にさせて赤田先生を見ると 「すいません」 と言って教室を出て行きました。赤田先生は当時はわかりませんでしたが辞表をその日に提出したみたいです。 そして翌日、赤田先生は現れず、教頭が来ました。 洋平が呼ばれました。そして数十分後、戻ってくるなりこう言いました。 「俺は殴られてない。聞かれたらそう言ってくれ」 その後、教頭と数人の教師が来て「赤田先生は手を上げた?」と聞き、 僕らが何も答えないとクラス委員を指名して答えされました。 「いいえ。」 と首をふりました。 その後、一人一人指名して行きましたが、全員が 「いいえ。」と答えました。 赤田先生の担任復帰はかないませんでした。 赤田先生は謹慎期間を終えると、別の学校へ赴任して行きました。 後日談として、洋平は今、高校の数学の先生をしています。
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