■ 【人生とお金】 掛け捨ての保険と積み立ての保険の比較

    掛け捨ての保険は、一定期間を保障しその間に何事も無くても、
    それまでに支払った保険料は戻ってきません。

    一方、積み立ての保険では一定期間の保障を確保しつつ、
    支払った保険料に対し一定の割合の満期保険金や
    解約返戻金などがあらかじめ約束されています。

    同じ保障を得る場合に、掛け捨てタイプと積み立てタイプのどちらがよいかは、
    保険料の仕組みが分かると理解しやすいと思います。

    私たちが保険会社に払う保険料は、純保険料と付加保険料より構成されています。

    満期や死亡など保険金を支払う理由が発生した場合、純保険料の中から支払われます。
    これに対して、付加保険料は保険会社の運営費に当てられます。

    以上の仕組みを元に、同じ保障を得る前提で支払い保険料の総額を比較した場合、
    掛け捨てタイプより積み立てタイプの方が高くなります。

    これに対して、「掛け捨て額」で比較した場合、
    一般的に積み立てタイプの方が掛け捨てタイプよりも支払い金額は小さくなります。

    したがって、できるだけ支払う保険料を抑えたい場合は、掛け捨てタイプがよいでしょう。

    また、長い目でみて掛け捨ての額を抑えたい場合は、
       保険料負担との兼ね合いも考慮した上で、積み立ての保険を選択されるとよいでしょう。

    保険は相互扶助の制度なので、“掛け捨ては損”という考え方ではなく、
    必要な保障をできるだけコストを抑えて選択しましょう。

    (日本FP協会「くらしとお金の知識」より) 

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