■ 【人生とお金】 円高、円安がもたらす私達の生活

    「円高」「円安」というと、米ドルに対しての表現が一般的ですが、
    米ドルに限らず、他の通貨に対し、円が相対的に高いか安いかを表現する言葉です。

    米ドルを例とすると、1ドル=100円が、1ドル=99円になることを「円高・ドル安」といい、
    1ドル=101円になれば、「円安・ドル高」といいます。

    円高になると、海外の人にとって日本製品の価格は高くなって企業の売れ行きは落ちこむため、
    輸出産業にとってマイナスに働きます。逆に、海外のモノを買うには、
    円では安く輸入できるため、プラスに働きます。

    円安の場合は、その反対の現象が起こるわけですね。

    日本は資源を輸入し、モノを生産・加工して海外に輸出する特徴を持った国です。
    製造業を中心とする貿易輸出国である日本にとっては、
    円高で企業業績が落ちることの影響は大きく、景気を冷え込ませる大きな要因のひとつです。
   
    企業業績が下がれば、給与の削減、雇用の不安定等、私たちの生活に大きく影響してきます。
    また法人税の税収が減ることで、財政にも影響が出てくるでしょう。

    また、資産を外貨建てで運用している方にとっては、より直接的に影響があります。
    
    円高になれば手持ちの資産換算は目減りし、円安になれば円換算の評価額は上がります。
    また海外旅行時においても、円高のときであれば旅費は安くなり、円安であれば高くなります。

    円で生活している私たちには、外国為替の動きは一見生活に関係のないように思われますが、
    海外との取引が盛んな今日では、たいへん身近な問題になっています。 


   (日本FP協会「くらしとお金の知識」より)

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