■ 【賢者的考察】 「生産性向上のための睡眠」
   

 みなさん、こんにちは。
 次第に暖かくなってきました昨今、
 如何お過ごしでしょうか。

 日照時間も長くなり暖かくなってくると、
 アクティブに動ける日も多くなってきます。
 
 ここ日本は、世界一の超高齢者国家でありますから、
 自治体なども、食生活や運動面などの様々な領域から、
 健康に対する取り組みを行っています。

 ですが、健康であるための散歩や食事は改善の風潮がある中、
 「睡眠」の促進はあまり音に聞こえてこない気がしています。
 そこで、睡眠と健康にはどのような効果があるのか、考察してみましょう。

 著名ビジネス誌「ウォールストリートジャーナル」の記事は、
 「睡眠の質を高めるには―有能な人の睡眠時間は平均8時間36分」と見出しを出しています。

 「あれ、睡眠って6時間から7時間くらいで良いんじゃないの?」
 「睡眠は質に気をつければ万全じゃないの?」
 
 ちなみに、米国の研究機関による調査結果では、睡眠が1時間減れば、翌日の満足度や生産性、
 健康、思考 能力が低下することを示しています。

 また、人間の能力に関する研究の1つでは、最も能力を発揮する人々は1日あたり8時間36分睡眠で、
 睡眠が十分取れていないときには同じ人物とは思えないようになり、それは明確に現れるといいます。

 さらに、睡眠不足は経済的犠牲も伴うという結果も出ています。

 ハーバード・メディカル・スクールの調査によると、米国では睡眠不足のために失われた生産性の
 コストが年間630億ドル(約6兆 5800億円)に達するそうです。
 問題は睡眠を理由に人々が仕事を休むということだけでなく、寝不足の状態で仕事、例えば4時間の
 睡眠不足は、缶ビール6本を飲んだのと同じくらいの機能障害を生じるとのデータもあるそうです。
 
 私たちは、日々の生活・労働時間の捻出を、睡眠時間を削って行う風潮もあります。
 また、まじめな労働倫理に基づくもので美徳とも言えそうです。しかし、実はこのことが、
 私たちの大きな経済的犠牲と社会問題につながっていることも考えられるわけです。

 そして、「8.5時間睡眠」は、
 
 - 政府の、「健康」という社会問題に投じる費用の削減
 - 企業の、労働コストの削減と生産性の向上
 - 生活者の、健康と充実

 といった、各者のベクトルを現実的に揃えることができる様に思えてきます。

 この検証を政府主導によって取り組み、現実的に企業・社会へ浸透させることができれば、
 また今とは違った社会・経済の発展につながる可能性もありそうです。うたた寝しすぎな飛躍した
 考えでしょうか。

 いずれにしても、社会の変遷に伴って犠牲にしがちな健康、これはもはや、自身で管理し、
 守ってゆかなくてはならないものでしょう。そのためには、もちろん、運動や食生活も大事です。

 そして、実はあなたかしか良くわからない、健康を維持し、生産性を高められる「睡眠時間」。
 
 睡眠時間はコストではなく、前向きな投資だということを意識し、
 今年の健康を探ってみてはいかがでしょうか。

 皆様はどのようにお考えでしょうか。

 ぜひ考察してみてください。

日付0000-00-00 00:00:00