■ 【賢者的考察】 これからの時代に必要な「休む能力」
    
 
  みなさん、こんにちは。
 いかがお過ごしでしょうか。

 さて今回は、必要だと認識しているが、
  やむにやまれずおざなりとなっている、
 「休息」について考えたいと思います。


 みなさんは、1日のうちに何度か休憩を取ると、作業がはかどると、聞いたことがありませんか?
 
 ここで言う作業とは、必ずしもオフィスでの作業のみならず、家事や学習などを含めた、
 生活における長時間の行動を意味しています。実はこの休憩、作業の合い間などに効果的に
  使うことで、生産性が変動するといわれています。

 忙しいと、睡眠時間を削って作業をしたり、机に向かったままランチを食べることもあるでしょう。
 このようにして、長時間の作業に取り組んだり、またそのことが常態化します。
 そして疲労が蓄積し、、慢性的なエネルギー不足を引き起こし、本来発揮できる生産力や
 効率性がどんどん下がるというのです。
 

 米国誌「The New York Times」では、仕事の効率性について以下のように述べています。
 
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   作業に追われ、寝る時間を削って行動することがあります。
   睡眠不足によってパフォーマンスはガタ落ちします。約400人の社会人を対象にした研究では、
   睡眠時間が過度に少ない(毎晩睡眠時間が6時間以下)人は作業中に燃え尽きる傾向にあるよう。
 
   最近のハーバード大学の研究では、睡眠不足による生産性の低下でアメリカの会社は年に
  「632億USドル」もの損失をしている計算になるそうです。
   それだけ休むべき時に休めていないということ。また、休暇の時間を充電につかうのも重要です。
   私たちは、長時間働いて作業を片付けようとしますが、それでは生産性が下がります。
   結局ミスの多い作業になりかねません。人間の睡眠サイクルが90分なのは有名ですが、
   実は起きている間も同じです。脳は90分ごとに休憩をしたがっています。

   パフォーマンスが落ちてきたなと感じたら、コーヒーを飲む、甘い物を食べるなど、
   エネルギーチャージをしてください。 休息してエネルギーをチャージする重要性は
   生理機能に基づいています。人はエネルギーを継続的に消費できません。

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 このことから、

 睡眠不足や疲労によって、本来その人が持っている能力を発揮することが難しいことがわかります。
 そして、このことを大前提に、作業効率を上げるための取り組みを進めることが重要となります。
 
 特に、日本人の気質から派生する、真面目、がむしゃらに働くことを良しとする労働観は、
 生産性を度外視した作業を常態化させる傾向につながることでしょう。

 高度成長期の社会と、現代社会は違い、違った方法で生産性を向上させる観点が必要でしょう。
 そのうえで、時間内に生産性をあげるにはどうするべきか、1日、1か月、1年間といった、
 短期・長期的なスパンからの生産性向上の方法を検討するなど、ご自身を取り巻く環境に
 併せて考える必要があると思います。

 いわば、「休息」のスキルは高めることとも、これからの時代にますます必要といえるでしょう。

 私たちが生活するここ日本は、少子超高齢化社会という、世界でも稀な社会構造を持ちます。
 そのため、私たちが活躍できる期間を長くすることもまた必要なのかもしれません。

 そのために、年を重ねてもパフォーマンスを向上させられるよう努め、業務の生産性をあげ、
 ひいては企業の生産性につなげていきたいものです。

 皆さんはいかがお考えでしょうか。


 【参考文献】 Relax! You'll Be More Productive | The New York Times

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