■ 【賢者的考察】 「創造力と日常生活」


 皆様、こんにちは。

 秋も深まり、寒暖の差や天候の変化が激しい昨今です。
 体調管理を徹底し、ご自愛ください。

 さて、今回のテーマは、前回の創造性に引き続き、
 「創造」に焦点をあてたいと思います。

 「創造力」と聞くと、皆さんはどのようなイメージをお持ちになりますか?
 絵、音楽など、芸術作品の創作必要なものとお考えでしょうか。
 また幼児期に育まれるもの、右脳がつかさどる能力といったようにお考えでしょうか。

 そのどれもが正解といえるでしょう。

 では、その「創造力」、私たちの「日常生活」にどのように寄与すると思いますか?

 はたして、芸術分野や、ビジネスシーンの企画職で活躍する能力でしょうか。
 考えてみると、実は様々な日常生活へ寄与していることがわかります。

 たとえば、日常会話においても、どのように会話を組み立てるか、
 どのような言い回しをするかなど、コミュニケーションを創る元になっています。


 ■ 「私にこのペンを売ってみろ」

 このように言われて、あなたはどのように、その方法を考えるでしょうか。
 
 この売り方ひとつとっても、創造力があれば、様々な気づきや仮説を生み出すことでしょう。

 そのペンを売るためには、

 「その人にとって付加価値となる何かを訴求することが重要だろう」
 「その何かを知るためには、その人が何を欲しているかを知る必要があるだろう」
 
 と考えるかもしれません。

 また、

 「初対面だから情報がない。会話の中で情報を収集し、提案に変える力が必要だ」

 であったり、

 「そもそも、似たようなペンは、幾らで販売されているのか」

 など、ペンを売るという作業から、多様な気づきを覚えるかもしれません。

 これが、「より多くの人に売るためにはどうするべきか」と考えると、
 さらに多くの仮説や気づきを覚えるかもしれません。

 長きに渡ってその検証を行い、体系化していった考え方が、
 「マーケティング(マネジメント)」です。
 また、このことは、企業の経営活動上、日々取り組んでいる作業です。
 
 このような、方策をも創造することにつながってゆきます。


 ■ 大人が創造力を鍛えることができるのか

 では、その創造力。向上させるためには、どのようなトレーニングが必要なのでしょうか。 
 大人でも、今からでも、その創造力を向上させることができるのでしょうか。

 答えは「Yes」。

 詳細は、下記URLよりリンクする動画、米国はスタンフォード大学の
 「創造力を鍛えるクラス」の模様をご覧ください。

 https://designthinking.or.jp/index.php?video

 ワークシートも活用しながら、是非チェックしてみてください。

 さて、この創造力は、日常での「探求」や「考える」ことで、思考の幅が伸び、
 養ってゆくことができます。

 子供じゃないと鍛えられないなど、様々な固定観念が、創造力を養成を妨げるといいます。

 ぜひ、良いか悪いかの判断をご自身で出さずに、ご自身が興味・関心の強いテーマについて、
 思案してみるのも良いかもしれません。

 それは、工作をする、絵をかく、音楽を創る、本をかくなどの創作行為と似た、
 試行錯誤が生まれることでしょう。


 ちなみに、先の記載した「ペンを売る」例えは、、映画「ウルフオブウォールストリート」
 という映画に登場するトップセールスマンが、部下にセールスを教えるときの一節です。

 その映画では、ペンに付加価値を付ける方法で、その一本を特別なものにし、売ることを
 説いています。

 創設者のヒストリーを重ねたり、こだわりを訴求する、ブランドづくりの方法と似ていますね。

 ターゲットが共感を持ちそうな著名人の利用話や、契約の受注などの重要事に使われるなど、
 思い出や情景をより訴求することで、その人にとっての付加価値が高まるというわけですね。

 さて、あなたは、どのようにペンを売るのでしょうか。

 是非考察を深めてみてください。
 それではまた次回。

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