■ 【賢者的考察】 「ふるさと納税をまだ良くご存じない方へ」
皆さん、こんにちは。 さて、すでにお聞きおよびの方が多いと思われる、 「ふるさと納税」という言葉。 ニュースでも幾度と取り上げられ、人気・不人気の地域サービスによって明暗がわかれるなど、 話題となっている制度ですね。 今回は、その「ふるさと納税」について、考えてみましょう。 ■ 「ふるさと納税」とは? まずは、「ふるさと納税」の概要を簡単にまとめてみましょう。 「ふるさと納税」とは、新たに税を納めるものではなく、 ふるさと(自分が貢献したいと思う都道府県・市区町村)への寄付金のことで、個人が 2,000円を超える寄付を行ったときに、住民税と所得税から一定の控除を受けられる制度です。 寄付先の“ふるさと”には定義はなく、出身地以外でも「お世話になったふるさと」や 「これから応援したいふるさと」など、各自が想う“ふるさと”を自由に選ぶことができます。 つまり、納税者が税金の納付先や使い道を指定できる制度となっています。 では、その「ふるさと納税」は、私たちによってどのようなメリットがあるのでしょうか。 ■ 私たちにとって、「ふるさと納税」を活用するメリットは? 多くの人に共通するメリットは、大きくは下記の3点でしょう。 1. 該当商品・サービスが、通常利用よりも割安、お得に受けられる もちろん、「ふるさと納税」の対象となる商品・サービス内容によりますが、 割引展開により、利用が喚起されている提供例も少なくありません。 このメリットだけでも、利用する価値は高まりますね。 2. 税制面での優遇措置が受けられ、あなたの支出額を軽減できる 該当商品を入手する活動が、購買ではなく、寄付となります。そのため、 「ふるさと納税」対象商品への寄付額が、所得税・住民税の控除対象となり、 あなたのトータルの支出金額が軽減される格好になります。 あなたが対象商品をもともと利用したいと思っていたならば、さらにお得感が 増すことでしょう。 詳しくは、お金の専門家の案内を参照いただければと思います。 3. 当該制度でしか受けられない、独自性の高いサービスの登場 青森・平川市では、返礼として「電車の貸切」サービスをはじめています。 また、福岡・大木町では、返礼として「ふるさとの家お手入れサービス」と 銘打った取り組みを始めています。これは、ふるさと納税者が所有する 町内の空き屋を手入れするサービスとのこと。 都心部への人口流動、しかしながら、家の処理がうまくいっていない方には メリットのあるサービスでしょう。過疎に対する現実的な取り組みのようにも見えますね。 このような、他では受けられない独自性の高いサービスが積み上がりつつあり、 多くの人に価値をもたらすことでしょう。 では次に、各地域にとって、「ふるさと納税」を活用するメリットは何かを見てみましょう。 ■ 地域における、「ふるさと納税」の活用メリットとは? それは、地域PRと販路利用を同時に行える点でしょう。 また、無名の商品でも、提供サービスの面白さ、お得さなどを絡めた、提供サービスの 企画・開発に注力できる点でしょう。 今までは、生活者は、在住地域へ納税する方法しかありませんでした。 しかし、この納税システムの稼働により、納税場所を選ぶことができるようになり、 そのため、通常の商取引とは違った次元にて、生活者が支払う税金を対価に 取引が行えるようになっています。 当然、日本全国津々浦々の地域同士が競合します。しかしながら、地域内の 各事業者が連携し、地域PRに繋げるなど、一体感も醸成されることを考えると、 地域活性化の根源ともなる、地域力をUPさせることにも寄与するのではないでしょうか。 今後もますますの発展が期待される同制度、ご存じない方、活用されていない方は、 この機に、「ふるさと納税」について考えてみてはいかがでしょうか。 【参考情報】: ■ 総務省 : ふるさと納税ポータルサイトへのリンクはこちら
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