■ 【賢者的考察】 「お金の価値」
皆さんこんにちは。 2013年現在、日本経済は回復基調にあります。 そして今後、給与面や日常生活において景況感が鮮明になることを、 やはり期待してしまいますね。 さて、今回の「賢者的考察」では、そもそもの「お金の価値」について、 考察を深めたいと思います。 この「お金」をテーマにした書籍は今や多数存在しますが、その中でも分りやすく有用なコンテンツを 発見しましたので、ご紹介しておきます。 「経済」といった観点から、お金の関連性や仕組みについてけ分りやすく解説しているコンテンツで、 講師はわかりやすさで定評のある池上彰さんです。 ◆お奨めコンテンツ「池上彰のやさしい経済学」 さて、本題に入りましょう。 ここ日本では、義務教育はもちろんのこと、自ら主体的に取り組まないと、「お金に関する知識」を 修得することはできません。 その結果、多くの人はそのまま大人になっていくので、お金について良く知らない、考えたことがないと いう人は意外に多く存在します。 しかしながら、その良く知らないお金だけれども、常に欲しがっているわけであります。 というわけで今回は、お金の価値について考察を深めましょう。 それではまず、下記の3つのケースについて、イメージをしてみましょう。 ■ケース1:「子供時代の10000円」 子供の貴方は、お小遣いやお年玉を貰いました。 10000円で何ができたでしょうか。 お菓子もた好きなだけ買えるし、漫画、ゲームソフトだって買える。 つまり、「一万円=大金」だったというわけです。 ■ケース2:「学生時代にアルバイトで稼いだ10000円」 あなたは学生になりました。休みを利用して、アルバイトを始め、2日間かけて10000円を 稼ぐことができました。労働の対価で、はじめて稼いだお金です。 つまり、一万円=2日分の労働力です。 ■ケース3:「大人になって貯めた1000万円」 忙しいビジネスマンの貴方は、やっと纏まった休暇をとることができ、昔から行きたかったハワイに 出かけました。ところが、乗っていた飛行機が墜落し、なんと無人島に流れ着いていました。 幸いなことに外傷などもなく健康で、近くには貴方がこれまで貯めてきた1000万円が入ったケース があるのみです。無人島ですので、お金を使うところはありません。助けも呼べません。 よって、1万円が1000枚であろうが、10000枚持っていようが、 この環境では「一万円=ただの紙切れ」です。 さて、このケースを通して、その時々の環境によって、1万円の価値が変化することが見て取れる かと思います。 つまり、 ■「子供時代の1万円=欲しいものは何でも買えるような大金」 ■「学生時代に稼いだ1万円=コンビニで、人を約2日分雇うための金額」 ■「無人島での1000万円=生存期間の観点からは、1杯の水に劣る、ただの紙切れ」 このように、「一万円の価値、それを決めるのは一万円を使う本人の価値観であり、その各人を 取り巻く環境であります。だからこそ、1万円の価値は、あなたと他人では違うのです。 お金は、なんでも叶えてくれる魔法のチケットのようでもあり、また人を動かすための力であり、 また、ただの紙切れでもあるといった、絶対的な様であり、まったく曖昧なものであるとも言えそうです。 さて、このコラムを読んでいるあなたが考える1万円の価値はどのようなものでしょうか。
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