■ 【賢者的考察】 「ブランド価値を高める一手とは」
皆さんこんにちは。 今夏は、暑かったり寒かったり、どうもおかしな天気が続きますね。 油断せず、脱水症状にならぬよう、水分をしっかりと補給しましょう。 さて、みなさん、「ブランド」と言われると、何をイメージしますか? グッチやロレックスなど、ブランド品のこと…確かにそうですね。 有名なブランド品であります。 一般的には、そのようなモノやサービス、また企業に対する「イメージ」の 総称、概念と言われています。 例えば、偽装や不誠実などが報道されると、その製品や企業に対してのイメージは 悪くなりますよね。 このことを、ブランドイメージが悪くなる、などと言ったりします。一方、ブランドイメージを 悪くさせた要因に誠実に向き合い、時間を掛けてこのイメージが回復してゆく事例もあります。 私たち人間が、モノ・サービス・企業に抱くイメージですので、良くも悪くもなったりするのですね。 さて、今回はその「ブランド」について、少し考察してみましょう。 日経BPコンサルティング社によると、企業や製品に対するブランドイメージは、 常に入れ替わりを続けているといいます。 そして、同社の調査により、そのことを示すランキングデータ(2014年版・2013年の調査)が 公表されました。いわゆる、消費者が選んだ、良いイメージを持つブランドのランキング結果です。 ■「ブランド・ジャパン 2014」の「総合力」ランキング 上位50ブランド それによると、ランキングNO.1(総合力第1位)は、「ディズニー」でした。 ついで「ソニー」、「スタジオジブリ」と続いています。調査方法は、ブランドの特徴を分かりやすく 分析するために、「親しみ」「便利さ」「卓越性」「革新性」の4つの点から集計したとのことです。 今回、「ディズニー」がこの中で前回から最も評価を伸ばした項目は「フレンドリー」です。 多くの企業とコラボレーションを図る中で、親しみやすさを高めた結果といえるかもしれません。 一方、第2位の「ソニー」は、昨年末からは、経営面であまり良いニュースを耳にしませんが、 ブランドという観点では高い評価を受けています。期待や願いという、ブランドに対する思いも関係 しているやもしれません。 また、今回14位の「ガリガリ君(アイスです)」も、前年65位から大躍進を遂げました。 なぜでしょうか。 様々な要因や見方ができますが、ひとつには「らしさ」が顕在している点が、 ブランドイメージの定着に寄与したといえそうです。 モノが溢れ、どうしても似たような製品や商品が乱立する中でも、「ガリガリ君」という 強烈なキャラクターを全面に押し出したアイスは、他に見当たりません。 また、ガリガリ君を生産している企業は、子供時代の遊び心を大切にし、現在もコーンポタージュ味や シチュー味のアイスを世の中に出しています。 一般的には、もしかしたら「ありえない」と思われることを、「遊び心」を以て具現化してしまう、 そこに「ガリガリ君」の「らしさ」があり、世の中に受け入れられているのかもしれません。 このことから、「らしさ」を訴求するためには、企業の理念、活動、そのイメージの訴求が一貫している ことが必要と思えてきます。 また、低迷している企業でも、強く印象に残っているイメージ通りの活動をすれば、「らしい」と認識され、 評価される点も、企業側にとっては励みになると思います。 ブランドとは、「らしさ」であり、その「らしさ」を世の中へ示すことで、生活者に対し、記憶に残る、 強い印象を訴求できるようになるのかもしれませんね。 ではまた次回お会いしましょう。
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