■ 【賢者的考察】 「グーグル創業者いわく”もう必死に働かなくて良いんじゃない?”」
皆さんこんにちは。 熱い日が続きますね。 いよいよ夏本番にかかる頃合いでしょうか。 今回は、先日の7月3日に行われた、ベンチャーキャピタル主催の カンファレンスでの議論を題材に、考察を深めたいと思います。 このカンファレンスでは、グーグル共同創業者のラリー・ペイジ氏と セルゲイ・ブリン氏が、「仕事」や「労働」について、議論をしました。 「私はいまある仕事の半分以上が、人間より良い判断ができる機械に取って代わるのではと思う。 10年後から20年後には、農業人口が激減したときと同じ変化が急速に起こる」という司会の一言で、 議論が始まりました。 これに対し、創業者のひとりであるラリー・ペイジ氏は、今はもう十分「豊かな時代」なのだから、 必死になって働く必要はない」とし、「我々が幸せになるために必要な資源は、実はかなり少ない。 今の1%以下じゃないかと思うくらいだよ。多くの不必要な活動が、忙しさや環境破壊の元凶に なっている」といいます。そしてその背景には、人間は、何かやることがないと「不幸になる」と 思い込んでいる帰来があるといいます。 そして既にその改善に向け取り組んでいる、英ヴァージン・グループの経営者を例に取り、 彼らが最近フルタイムの社員を雇うよりも2人のパートタイム労働者を雇うようにしている点を 評価しました。 「経営者にとっては少しコストがかかるが、失業者は減る。こういう施策の拡大こそ、世界的な 失業問題の広がりに対応できる策のひとつだと思う」「みんなが協調して労働時間を減らすだけで、 もっと家族と過ごしたり、趣味を追求したりするのに多くの時間が割けるようになる」といいます。 一方、もう一人の創業者ブリン氏の考え方は若干違うようです。人々はもっと多くのもの、多くの エンターテイメント、多くの創造性、その他のものをいつも求めていて、そういう欲求がある以上、 人間の仕事はなくならないといいます。 ここ日本では、勤労が美徳とされてきました。現代の日本においても、このことは概ね共通の意識 でしょう。しかしながら、様々な社会問題も影響しながら、その労働者の共通意識に、少しづつ変化が あるようです。実際、この議論は一部、日本語に翻訳されてネットメディアでも報じられ、懸念する方 もいるものの、多くは賛同の意見でした。 みなさんはどのようにお考えですか。 働くことの定義が今、時代の変化に伴って考え直されているようです。是非ご自身の「働く」理由や 意義を、「当たり前」という意識からさらに踏み込み、考察されてみてはいかがでしょうか。
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