■ 【賢者的考察】 「行動を生み出す力」
 

 先行きの見えない日本、実はそれは世界でも同様で、
 むしろ当たり前といえるでしょう。

 そのことを示す結研究果が、2011年8月のニューヨークタイムス紙で、
 発表されました。

 「米国で2011年度に入学した小学生の65%は、大学卒業時、
 今は存在していない職に就くだろう」。

 未来のことは往々にして分かりませんが、
 このことが真であれば、 今後10年から20年後も変化し続け、
 今とは全く違った世の中になることを示唆しています。

 また、この研究結果は、生涯雇用が社会通年であった日本では、
 共感どころか、疑問を持つ人も少なくなかったことでしょう。

 しかし現在、特に労働に従事している方にとって、この研究結果は、
 他人事ではないと、ひしひしと感じるのではないでしょうか。

 さらに10年後、「ホントいやな時代だ」「昔はよかったよね」
 という声も聞こえてきそうです。

 ですが、こういう時代だからこそ、磨かれる力、磨かなくてはならない力が
 あるのではないでしょうか。

 別に、就職のためだったり、自己啓発だったりと、モチベーションは何だって
 良い気がします。むしろ、向上しようとする力や努力は素晴らしいと感じます。

 そしてそんな取り組みを生み出す源泉であり、根っこのほうにあるものが、
 いわゆる「変化する力」というべく能力です。

 もちろん、変化する力を身に付けることは簡単ではないですね。
 そもそも、変化への一歩には、長年に渡って意識の奥底に根付いた、
 「これまでの常識」が、たちはだかることでしょう。

 また、加齢に伴って、何かとおっくうになることも当然でしょう。

 しかしですね、一本道をひたすら前進する選択肢しかなかった時代や
 人々に比べると、 なんと恵まれているのだろうと思えてきます。

 今後の日本を支える労働者にとって必須な能力とは何かを考え、
 次の一歩を自ら踏み出す選択をしたいものです。
 

日付0000-00-00 00:00:00