■ 【賢者的考察】 「記憶のテクニック」

  みなさん、こんにちは。
  いかがお過ごしでしょうか。
 
  さて、ウクライナの問題も含め、世界情勢が音を立てて変化していますね。
  日本も無関係ではいられません。

  そしてその日本自体も、TPP、アジア諸国との外交など、取り巻く環境が変化しています。

  メディアから報道される情報だけでは足りません。
  是非ご自身でも、歴史とあわせて認識をしてみましょう。
 
  さて、今回は「記憶」というテーマについて、考察を深めたいと思います。
 
  大事なクライアントの名前を思い出せない。必要なときに限っていつも口座番号を忘れてしまう。
  そんな経験、身に覚えがありませんか? 

  いわゆる「記憶力」はさまざまな場面で必要とされるし、改善できるものならしたいと思うはずです。

  「だけど、記憶力は生まれもっての能力で、良くなることなんかない」
  そう思っていませんか?

  そう悲観することはありません。
 
  「記憶するためのテクニック」を紹介しましょう。


 ◎ 脳はどのように記憶するのか

  記憶術を紹介する前に、脳が記憶を蓄積する仕組みを、科学的な観点から見ていきましょう。

  ご存じのとおり、脳は非常に多くのパーツからなる複雑で美しいシステムです。

  記憶を形成する時に活躍するのは、そのうちのニューロンとシナプスです。
  ニューロンとは電気信号を発したり受け取ったりする細胞、シナプスとは
  それらニューロンをつなぐ結合部です。

  記憶を呼び起こそうとする時、一連のニューロンが脳内に信号を送り、
  こうしてできた配列が記憶を描き出します。こういった経路の存在を実証するため、
  ある研究では新たなニューロン信号を装った電気信号を脳内に送り込んで、
  ニューロン配列(記憶)を起動することに成功しています。

  配列を結びつけるシナプスが 強ければ強いほど、記憶が呼び起こされる可能性は
  高くなるのだそうです。




  シナプスを繰り返し使用するうちに、結びつきはどんどん強くなっていきます。
  それはエクササイズと同じことかもしれません。

  たとえば銀行の口座番号よりも、以前住んでいたアパートの部屋番号や実家の電話番号のほうが
  思い出しやすいですよね。

  それは、住所や電話番号は書い たり口にしたりする機会が多いからです。
 
  一方、銀行の口座番号を使う機会はそれほど多くありませんから、
  信号が弱く、記憶を呼び覚ますために必要なニュー ロンの流れが十分に作り出されないのです。

 ◎ 記憶力を良くする方法 

    メモリー・パレス(記憶の宮殿)を築き上げよう

  古代ギリシャやローマには、iPhoneやEvernoteといった便利なツールはありませんでした。
  ですから、学者や演説家が何かを覚えようとする時は、頭を使うという古典的な方法に頼っていました。
  
  当時、よく使われていた方法が「メモリー・パレス(記憶の宮殿)」です。
  またの名を「座の方法」もしくは「マインドマップ」といいます。

  では、その方法をご説明しましょう。

   自分の生活でなじみの深い場所を思い浮かべます。たとえば自宅、職場など。
  それらの場所から、5つの部屋を選びます
   
  各部屋にある大きめのアイテムを5つ選び出し、記憶用「ファイル」にします
  
   それらの大きいアイテムに、1から順に番号を振っていきます。

   たとえば職場なら、1部屋めを自分のオフィスとし、デスクが1番、椅子が2番、本棚 が3番、
   ホワイトボードが4番、ドアが5番だとします。
 
   部屋数もアイテム数も、好きなだ け増やして構いません。
   各部屋の中でアイテムが並んでいる順に番号を振っていくと簡単です






   これで、あなたのメモリー・パレスが完成しました。次に、部屋の中を埋めていきます。

    自分が覚えたい事柄を思い浮かべます
    覚えたい事柄と部屋のアイテムひとつをセットにします

  仮に、今日、寄らなくては行けない場所をテーマにしてみましょう。 
  
  そうした場合、先程構築したメモリー・パレスに絡めて、こんな風にイメージしてみましょう。

   1: 自分のオフィスで、机の上においた「赤ペン」のインクが無くなっていた。
  2: イスの脇には、キャップの空いていた「靴墨」のチューブが落ちていた。
  3:  本棚で、探していた「年金」に関する本が見つからない。
  4:  ホワイトボードには、明日の「会食」の予定が書かれていた。
  5: ドアのヨコに、社内旅行の参考用パンフレットが積まれていた。

   などと続けていきます。

  大切なのは、イメージを思い描くことです。
  そして、もちろん、あなたが連想しやすいものと引っ掛けるとよいでしょう。
  情景が鮮やかであればあるほど、あとで思い起こすのがラクになるでしょう。

  さて、その部屋は、「あなたのやらなければならないこと」が詰った部屋です。

  その部屋を歩いてみて、必要なものが何かを思い出すことができましたでしょうか? 

  この本質には、覚えづらいものを覚える際に、イメージと一緒に覚えてしまうこと。
  このことは、日常生活での記憶力向上、また学力試験、資格試験などにも応用できることでしょう。

  是非一度試してみてはいかがでしょう。

  ※「記憶」に関する動画もご紹介しています。併せてご覧いただければと思います。

  【参照:記憶力選手権の優勝者に学ぶ「記憶のテクニック(ライフハッカー)】

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