■ 【賢者的考察】 「5人の海外起業家が語る成功への意外なアドバイス」
みなさんこんにちは。 寒い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 外出時には温かい格好で、風邪など引かぬようご自愛ください。 さて、今回は起業や仕事をするにあたって役立ちそうな アドバイスを、海外の事例に沿ってご紹介したいと思います。 ここ日本でも、特に最近、経済再生、地域活性化に向けた動きが活発といえそうです。 読者の方にも、市民団体としての活動を行ってる方がいらっしゃると思います。 その方々も、規模を問わず収益を獲得していれば、それは既に事業へ従事しており、またその収益の 獲得に向けた活動を企画推進していれば、その方は実業家、起業家と言えるのでありましょう。 ですが、海外に比べると、そのような実業家、起業家の数は圧倒的に少ないわけであります。 それは、終身雇用に代表される、日本の雇用体系にも繋がるかもしれません。 そしてその雇用体系が崩壊していると呼ばれて久しい中でも、これまで続けてきた働き方の慣習から 脱却できない方も多いはずです。そしてこれは当然のことなのです。 そこで今回は、今後起業を想定しはじめた方、現在活動されている方、また次の一手を検討している、 定年退職をした方たちに向け、市販されている啓発本やビジネス本とはまた少し違った、意外なアドバイス を纏めてみました。ぜひご一緒に考察を深めて参りましょう。 1. Paul Graham: “Don’t think big.”
Lispプログラマー、ライター、投資家でもあるPaulは1985年にViawebを創立。 その後、Yahoo!に買収され同プロダクトは現在のYahoo!Storeとなりました。 そんな彼のアドバイスは”Dont’t think big”です。 私の経験上、結果的に大きなことを達成するためにも最初は小さなことから始めなくてはならない。 これは言われてみれば納得できることではないでしょうか?どんな大きな目標を立てても、 その目標を達するためには小さなステッ プを1歩ずつ踏まなければなりません。 例えば、”自分のプロダクトやサービスを海外進出させたい”と目標を立てたとしても、 いきなり海外進出出来るわけはなく、最初はマーケットリサーチなど細かい準備をすることでしょう。 Paulは他にもこんなことを言っています。 私の経験上、その小さなことを始めるのは他人のためだけではなく、自分のためでもある。 最初からゴールへと決められた道を歩 むことはできない。まずは自分の知っていることから始め、 進むうちに視野をどんどん広げて可能性を広げて行けばいい。最初から完璧なイメージを持っているよりも、 どうなるか分からない方が結果的に良いものができる。 確かに近い将来でさえ何が起こるかわからないし、始めのうちから遠い未来まで全てが見えているなんて 到底考えられません。それが起業というビジネスプランであれ、人生という大きなスケールであれ、 同じことなのでしょう。 2. Leo Babauta: “Don’t set goals.”
世界中で最も人気のあるブロガーの一人であり、zenhabitsと呼ばれるブログを開設しています。 現在はグアムからサンフランシスコに移住し、シンプルライフ・幸せ・モチベーションといったことを テーマにした記事が人気を集めています。 この頃、特に目標を立てずに生活してるが、かと言って何事も達成できずに過ごしているわけではない。 目標によってすべきことに 制限をかけなくてすむので、むしろ自分を解放して物事に取り組めるのである。 目標を立てずに過ごすと予期せぬ新しいことに巡り会い、学ぶことができる。目標を持たないことは 何もしないことではなく何か熱意のあることに一生懸命になり、クリエイティブに仕事ができるということ。 目標やゴールを立てないなんて怠惰でどうせ結果的に何もできない、と思う方も中には いるかもしれませんが、Leoはその方がむしろ生産的で目標に縛られたり達成できない場合のストレスから 免れると言います。 3. Dave Goldberg: “Leave the office at 5:30. ”
SurveyMokeyのCEOを務めるDaveは起業家、投資家として、またITや音楽業界にて活躍しています。 彼が1994年に立ち上げたLAUNCH Media Inc.はその後、Yahoo!に買収されました。 シリコンバレーのスタートアップで働く多くのCEOは寝る暇も惜しんで他のスタッフよりも長い時間を 働くというのはよく聞く話であり、それが普通だったりします。しかしながら、CEOを務めるDaveは 毎日5時半には退社します。 家族と時間を過ごすために、毎日オフィスを5時半に出る。私自身が毎晩家族と過ごしているので、 家族のいる他の社員も安心して家で夕飯をとり、家族との時間を大切にしてもらっている。 さらに、優秀な社員を雇い、彼らに気持ちよく働き続けてもらうためにも、会社全体で良いワークと ライフのバランスを持つことがとても大事だとDaveは話します。 4. Elon Musk: “Seek out negative feedback.”
Elonは南アフリカ共和国出身のアメリカの起業家であり、現在はSpaceXの共同設立者兼、CEO、 またTesla MortersのCEOです。PayPal社の前身であるX.com社を設立した人物でもあります。 精神的につらく無視したいかもしれないが、自分の悪いところを常に探し求めた方が良い。 周囲などから指摘された、自身の悪いところが、本当に悪いところだとは限らないが、一番やっては いけないことは、その指摘を真摯に受け止めないで無視することである。 確かに、自分に対する否定的な意見や指摘は無視しがちです。無視した方が気持ち的にも楽であるし、 言われた直後は感情的になりがちで落ち着いて受け止めるのは難しいかもしれません。 しかしながら、他人にしか分からない自分の悪いところに気付かさせれることでより良いアイディアや プランに改善できるという事実も納得できます。 Elonは上司や同僚にむしろこう聞くそうです。 自分の良いところは教えてもらわなくていい。悪いところだけ教えてくれ。 5. Jeff Bezos: “Change your mind a lot. ”
Jeffはアメリカ、ニューメキシコ州出身の実業家で、Amazon.comの創設者でありCEOを務めます。 Jeffは2013年、Washington Postを買収しました。 何度も考えを変えることは決して悪いことではなく、良いことだ。前日までの考えと全く違ったものを 次の日持ってくることはむし ろ歓迎する。賢い人は常により良い考えはないか探求し、解決した問題 をもう1度考え直す。そして、新たな視点、新しい情報や考え方に常にオープン でいる。 これはかなり意外なアドバイスかもしれません。裏を返せば、自分の意見がはっきりしていない人に 思われる恐れもあります。それでもJeffはどれだけ自分の考えをアジャストし変えることにオープンに なれるかがとても大切で、どんどん考え直すことで素晴らしいものが出来上がる、ということを言いたい のでしょう。 例えば誰かがミーティングであるアイディアを提案したとし、そのアイディアが素晴らしいものであっても、 他の人の意見も考慮してその考えを練り直すことで、最終的にもっと満足のいくクリエイティブな考えが 生まれるのです。 以上、起業家による、意外なアドバイスの一例を見てきました。 もちろん、ここ日本にも、様々な成功した起業家の方たちが多くいらっしゃいます。 そしてその行動パターンは、恐らくそのどれもが違いつつも、本質的には共通する要素があるのでは ないでしょうか。 ぜひ年齢の概念を取り払い、先人の意見を尊び、また後進の意見に学び、より良い働き方、生き方を実現 したいものですね。 長くなりましたが、今回の考察はこれで終わります。 ではまた来年お会いしましょう!よいお年を!
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