■ 【人生とお金】 「投資の神様 ウォーレン・バフェットからの手紙」vol.1

   今回は、著名な投資家「ウォーレン・バフェット」氏を例に
   あげ、「お金について考察をしてゆきたいと思っています。

    ◎ ウォーレン・バフェット氏のプロフィール(別窓表示)
      ■投資の神様 「ウォーレン・バフェット」 
   
   そもそも投資とは何でしょうか。

   それは「利益を得る目的で、資金を証券・事業などに投下すること」が、概ねの考え方になると思います。
   また、「お金が儲かるしくみ」の一部もしくは全部を買うこととなり、そのしくみが機能している間は、
   それを持っているだけで収入になります。
  
   なお、金持ちが金持ちであり続ける理由は、そういった仕組みを多数所持することによるのでしょう。
  
   さらに、リスクを前提に相応の見返りを期待して何かに金銭を投じる行為全般の意味もあるでしょう。
  
   ギャンブルや、債券や株式など資産の価格の上昇による利益の目当ての株式売買などに用いるのは本来の
   用法から言えば誤りとなるやもしれませんが、一般的に投資とはこの意味合いでも使われています。

   さて、米著名投資家であるウォーレン・バフェット(81)は、自ら経営トップを務める投資会社である
   バークシャー・ハザウェイの株主にあて、毎年恒例となっている「手紙」を公表しました。

   投資に関する鋭い洞察が記されたこの手紙は、世界中の運用のプロたちも熟読する、
   「バフェットからの手紙」です。
   
   同タイトルで書籍化もされていますので、興味がある方は、お買い求めいただくと良いでしょう。

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     さてさて、その「バフェットからの手紙」ですが、 一見、私たちが常識と思っている事などは
   彼からしたら非常識、と思わせてくれるような考えがそこにあります。

    たとえばバフェット氏は、私たち日本人が大好きな預貯金は、MMF(マネー・マーケット・ファンド)
   や銀行預金、債券など、現金に近い性格を持ち一般に安全とされる金融商品を「最も危険な資産だ」と
   警鐘を鳴らしています。

    まだまだ日本人には株式投資というと特別なモノ、また、あぶく銭・・・的な捉え方をする人が
   多いようですが、株式の長期投資を好む彼にとっての株式投資に対する考えは私たち日本人が持つ
   意識とは別次元の視点でとらえているようです。

    さらに、日本人の多くは、「株価が上がると損」と考えることでしょう。

    しかしバフェット氏はそのように考えません。
  
     理屈は簡単です。これから株式を買い増すつもりなら、株価が上がると損だからです。
  
    将来、自分のお金で株式を直接買うにしろ間接的に株式を買う場合でも同じです。

    将来も買うつもりなら、株価が下がった方が得です。
  
    しかし、感情が絡むと問題は複雑になります。
  
    株式をこれから買う予定の人も含め、ほとんどの人は株価が上がると安心します。

    これは、自家用車で通勤している人が、車の燃料タンクにはその日に必要なガソリンしかないのに、
   ガソリンの値上がりを喜ぶようなものです。

   にもかかわらず、恐らくは日本人の多くは、株価が上昇するなどして雰囲気がよくなると、
   興味を持ち出す人が増えてきます。
   
    ところが世界的な投資家の視点に立つとそれは非常識となるようです。

    長期投資家にとっては株価があがる事よりも、投資先の企業が安定して利益をあげて配当を続け、
   さらに余剰資金で自社株買いをして発行済み株式数を減らすことを望んでいます。

    そうすれば追加投資をしなくても出資比率が自動的に上昇し、1株当たりの価値も向上しますから、
   できるだけ多くの自社株を、企業に低いコストで買ってもらうには、株価上がらない方がいいという
   理屈になるワケです。

   一般的な私たちの株式投資などに関する考えなどは株価の値上がり・値下がりに一喜一憂をしますが、
   それどころか逆に株価はあがらない方が好都合・・・と。

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   今回は、お金を生み出すための彼の基本的な考え方と、多くの日本人の考え方は違う、という例示です。

   次回もバフェット氏と多くの日本人との考え方の差異を例示し、「お金」について考察をしてゆきます。

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