■ 【人生とお金】 2011年 総括
 

    2011年は、日本においても、世界においても激動の一年と言えることでしょう。
    人間は忘却の生き物といわれますが、この2011年で起こった出来事を忘れることなく、
    また実情を情報収集し、想像し、自身で考えて生きていくべきです。
 
 
    欧州圏の国々では、事実上の国家破綻と言えるべき深刻な状況が続いています。
    この状況は、職業柄などで関心の強い方以外は、メディアで報じられて初めて知りうる方が
    多かったのではないでしょうか。

    ともあれ、国が破綻することなど考えたこともなかったでしょう。
    しかし、そういうことが起こり得る時代なのです。

    日本においては、阪神・淡路大震災に続き、未曾有の地震というべき東北大震災があった
    ことは 記憶に新しいはずです。

    紐付き起こった出来事も含めた「災害」が始まった2011年3月11日、その前日の3月10日は、
    被害者の方も、被害を受けていない方と同様に、ある意味、平和に暮らしていたはずです。

    以降、何がこの違いを分けたのかは明白ですが、良かった、不運だ、と
    安易に片付けられることではありません。
 

    今やIT技術の普及によって、国内はもとより世界の情報を入手できる時代です。

    多種多様なメディアが存在しますが、一方的な情報のみを鵜呑みにすることなく、
    やはりご自身で実情を知り、ご自身の考えを持ち、その考えに沿った道筋をイメージできる
    ようになることが、貴方らしさ、を生んでいくことと思います。

    私達の人生は永続的であるかのように思うことがあるでしょうが、有限です。

    その有限の時間のなかで、私達の幸せの形を自身で見つけ、そして思うように生きてゆける、
    これは素晴らしいことです。

    しかしながら、予期せぬことが起きてしまう。

    予期せぬことなので仕方がない、ともいえるのですが、大事なのは、
    その予期せぬことに対する準備もさることながら、それからどのように歩みつづけるべきか、
    その考えをご自身で纏め、少しづつでも実行に移すこと、
    ここに人間たる美しさ、真の価値があるように思うのです。
 
   
    そのため、本年に掲載した「人生とお金」でも、お金に関する技法に加え、
    人生という大きなテーマに沿って、お金についての考え方、視点についてもお話してきました。
    私がこれまで経験した、50余年の職業人生、約40年に渡る経営者人生で積み上がった事象を
    基にしています。

    会計上の資産は、貸借対照表上、借方に計上され、企業が支配している資源のことをいいます。
    その本質は当該資源から生じると期待される将来の経済的便益です。

    一方、貴方自身も、不動産や金融商品など、「会計上の資産」を保有することができます。
    加えて、貴方は、ご自身の人生のなかで願う「幸せ」を生むことができる、資産だと思うのです。
  

    ぜひ、今一度、本年の出来事を振り返り、生活に必要な「お金」も含め、
    あなたの願う「幸せ」に近づいてゆけるよう、また継続できるよう、
    今後もご考察、ご賢察いただければ、幸甚です。

    簡略となりましたが、みなさん来年も、どうぞ宜しくお願いいたします。


  

    災害にあわれたご関係方々、謹んで心よりお見舞い申し上げます。

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