■ 【人生とお金】 「幸せとお金」
  
  人生の目標はなんですか」と聞くと、昨今の若者は「特に目標とか、やりたいことがない」と
  前置きし、その後に「とりあえず、幸せになりたい」とつなげます。
  仕事とか、将来とかそんなものは何でもいいから、とにかく幸せになりたい、と。
  なるほど、若者らしい、率直な意見です。ですが、「幸せ」とはいったいどういったものでしょうか。
  
  「幸せとは」の解は人によって様々です。しかしながら、現代社会の生活者が、
  「幸せ」の必要最低条件として確実に挙げるものがあります。それは「お金」です。
    先達にとっては肺腑に沁みるところであり、またこれまで多くの研究者が、
    心理学的・経済学的見地から、生活するお金がないと幸せになれないことを立証してきました。
  
  さらに、とある統計調査によると、年収630万程度までは年収の増加による「幸せ」が逓増し、
  それ以上の年収の増加はその「幸せ」に影響を及ぼさないという結果があります。
   一方、高額所得者はささやかな幸せを感じる能力が衰退したり、仕事のし過ぎで余暇がとれず、
  ストレスを抱えたりしているケースが多いという調査結果も出ています。
    つまり、お金があればあるだけ幸せになれる、ということではなく生活に困ることのない
   「適度な収入」こそが「幸せ」の最大化につながるというのです。

  このように、「幸せ」には様々な条件が紐付いているようです。それもそのはず。
  そもそも、この「幸せ」という概念は、実体のないものです。だからこそ、「自身の幸せ」を
  私達自身で定義付けしてゆかなければならないのです。様々な刺激を受け、共存社会としての
  世の中を知り、貴方自身の「幸せ」について考えてみましょう。

    人生は「幸せ」探しの準備期間。

    あなた自身のことをより深く知れば、あなたの「幸せ」が生まれ、求め続ければ、
    いつの日か手にいれることができることでしょう。


   【参考文献】:米科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences)
  『The Perfect Salary for Happiness: $75,000』 Daniel Kahneman / Angus Deaton


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