■ 【人生とお金】 会社に勤め始め、このたび初めて税金を納めます。「所得控除」ってなんですか?

   「所得控除を知るには、税金の計算方法を知っておくと理解しやすいでしょう。

   税金は、「収入」を得たとき、
   その収入を得るために要した「必要経費」を差し引いた金額(=「所得」)に
   「税率」を掛けて計算します。

   所得は、収入の内容などに応じて10種類に分けられます。
   会社員の給与所得、退職金を受け取った際の退職所得、
   保険金の満期金などは一時所得といった具合です。

   「所得控除」とは、必要経費だけでは考慮できない個人的な事情や、
   社会政策的配慮を税金の計算に反映させるため、
   税率を掛ける前の所得から差し引ける金額のことをいいます。

   したがって、控除が受けられない場合に比べて、納税額が安くなります。
   式で表した場合、以下のようになります。

   ■ 【収入金額-必要経費】=所得金額
   ■ 【所得-所得控除額】×税率=納税額

   例えば、ご質問のような給与収入の場合、
   必要経費として収入額に応じた給与所得控除を差し引き、給与所得を求めます。
   給与所得から各種所得控除を差し引いて、税率を掛けると所得税額が算出されます。

   各種所得控除には、
  
   基礎控除、配偶者控除、配偶者特別控除、扶養控除、障害者控除、寡婦控除、勤労学生控除、
   社会保険料控除、小規模企業共済等掛金控除、生命保険料控除、地震保険料控除、医療費控除、
   雑損控除、寄付控除の14種類があります。

   (日本FP協会「くらしとお金の知識」より) 

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