■ 【お金の学習情報】 「簿記」 の学習方法
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「簿記」の重要性、必要性については前回、お話をしてきました。 別途ご紹介している、日常生活におけるお金のプロフェッショナルである「FP」の領域においても、 「簿記」の知識はとても役立ちます。「簿記」はお金の流れを把握するための「基礎」なのです。 では、その「簿記」の学習方法と、学習の秘訣について、今回お話したいと思います。 私自身も、周りにも、いわゆる会計・税のプロフェッショナルがおりますが、 いずれも資格取得の専門校にて学習を積みました。まずは「簿記」からはじめたのです。 利点はなんといっても、迅速に、確実に、学習を進めることができるということ。 特に難易度の高い国家資格の場合は、「簿記」の学習以外も必須となるため、効率的に学習する 必要性があるのです。そのためには、独学ではなにかと不都合があるのです。
では、特に急ぎでない方が、「簿記」に専念して学習をする際、どの方法が適しているのでしょうか。 学習方法としては、「家計簿をつけはじめる」という方であれば、関連書籍を読んで実践することで 足りることでしょう。 また、企業の経営状況を数値で示した資料である「財務諸表」を理解できるようになるためには、 一定の時間、関係する書籍による学習により、理解を深めることができるでしょう。 そして、更に多くの知識を段階的に身に付けたいと思ったタイミング、または効率的に「簿記」に ついて体系的に理解したい方は、専門校の講座受講をお奨めします。 この場合は、専門校の無料説明会に参加してみると良いでしょう。
では、その「簿記」の学習を継続しておこなうための秘訣はなんでしょうか。 当たり前のようですが、大切なのは、「簿記」に興味を持つことです。 学習をしていて、「簿記は面白い」と思うようになってきたらしめたものです。 「簿記」の勉強をはじめるとわかるようになりますが、大企業が毎月の経営収支を出すことも、 家庭のお母さんが毎月家計簿をつけやりくりをするのも、基本的には同じ作業です。 そしてきちんとやっていれば、家計簿をつける作業はむしろ楽しい作業でしょう。 「2月と8月の電気料金は、いちばん少ししか使わない月の1.6倍くらい」 「家族3人で、今月はお肉を8キログラムも食べている!」 家庭のお金の出入りが曖昧なままでは、分らなかったいろんなことがはっきり見えてくるのが、 家計簿をつける面白さです。 それらの情報をもとに、様々な対策を立てることもできるようになり、 面白さが増してくることでしょう。お金の流れをはっきりさせることの面白さがわかってくると、 簿記の勉強にもがぜん親しみが湧いてくるのです。
前回の「簿記学習のメリット」でも触れたとおり、簿記の学習においても「基礎」がとても大事です。 まず簿記の基本的な概念が頭に入れてから先へ進まないと、意味不明の用語と計算式ばかりを 覚えさせられているみたいで、勉強していて少しも面白くないのが簿記です。 ですので、「簿記」をはじめて学習される方は、「簿記検定」でいうところの「3級」という 学習レベルからはじめられることをお奨めしたいと思います。 また、学習の進め方について、書籍、講座受講、いずれの方法にしましても、ご自身に合っているか どうかをご自身で判断し、楽しんで「簿記」の学習をすすめてくださいね。 ご自身が支払うお金+人生の時間を投じても、永らく日常生活においても活用できる「簿記」を 体得できることを考えれば、バリューの高い自己投資となるのではないでしょうか。
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